U.S. Women's Open 2016

 

Final Round

何とも後味の悪い大会となってしまった。優勝争いを続けていたパクソンヒョン、リディアコ達が後半連続でトラブルとなり脱落。先に上がったノルドクィストとラングがプレーオフへ。その2ホール目にノルドクィストがバンカーにソウルしたとの判定で2打罰を与えられ、ラングの優勝が決まった。韓国勢がストップしたのはいいとしても、渡邊彩香がほぼオリンピック出場を決めて安全性を重視してレイアップした18番の3打目。ウェッジの距離から池ポチャだった。どのホールにも絶対にやってはいけないことがある。このショットではショートをして池に入らないことが正にそうである。涙の後悔も後の祭りだった。 

Round 3

昨日までトップを走っていたのはパクソンヒョン。彼女は昨年末のTHE QUEENSに出場して最終日に桃子と対戦し勝った選手だ。歯切れのよいショットをするがパットもイメージの出し方が上手い。しかし、3日目になってリディアコがジワリと浮上し最後はコが-7で単独トップとなった。敏京は-2まで落としてしまったがチャンスが無いわけではない。問題は彩香の状況だ。あれこれあったが昨日からは1打伸ばしてのイーブンで20位タイ。最終日もスコアを落とさなければオリンピックは大丈夫と思われる。 

Round 2

やはりコースセッティングは難しかったようだ。初日トップの-8アンダーは出来すぎだった。2日目はトップスコアはそのままでリディアコが不気味な位置（-5）まで伸ばしてきた。日本人はさすが2回優勝の力を見せたか、敏京が-5として4位タイをキープ。ただ、後は予選突破は彩香、さくら、原の4人だけ。オリンピックの代表権を争う大山も美香も消えてしまった。もちろんランキングを上げるには彩香も上位に入らないとならないだろう。たまにはびっくりするようなスコアを出して欲しい。 

Round 1

午前中は風が無かったにしろスコアはどんどん伸びた。Mirim Lee はバーディ10個を獲って8アンダーだったからぶっちぎりもいいところだ。アンダー組が30人以上居るのは頂点メジャーとしてはセッティングが優しいのではないかと思わせる。いや、ドライバーが安定して、ピンそばに打っていける距離と方向さえ合えばどんなにコースが難しかろうと問題は無いはずだ。日本からの10人のうち最高は敏京の-2、さくらと美香と原が-1だったが、後は彩香+2、琴音+3、大山は+4と出遅れた。+4で100位以上だから予選を通るのが困難だろう。父親と応援団を伴っての参加で入れ込みすぎた。

 

いよいよ女子ゴルフの頂点、全米女子ＯＰの開幕だ。今年はカリフォルニア州サンホセの南方CordeValle ゴルフクラブでの開催。ヒルビリーと言うか丘陵コースでコースもグリーンも狭くうねっている。日本から10名程出場するが大山と美香、そして彩香はオリンピック出場権を争う形となる。渡邊彩香は出場者リストに無かったが、スコア表には入っている。また、駆け込みで琴音の参加が決まり急きょ日本の試合から抜けての渡米。アイアンの精度が高い選手だから、意外や意外、琴音がいい成績を収めるかも。